この時期、きれいに咲く色とりどりの花は、私たちの気持ちを「ここちよく」してくれます。
まるで、自然の中に仕組まれた神さまからのプレゼントの「愛」のように感謝の思いです。
キリスト教の「愛」というのは聖書の元々の言葉のギリシャ語では「アガペー」と言って、見返りを求めない無償の愛のことなのです。
「優しくしたから、やさしくして」とか「大切に思っているから」とかではなく、イエス様に愛されているが故に、やさしい気持ちが育まれて、素直に愛することができ、愛されているという安心感から「ここちよく」喜びや感謝する気持ちで♪神さまの愛をそっと表す子どもにして下さい♪と歌えるのです。
今月の聖句は「隣人を自分のように愛しなさい。」(マルコによる福音書⒓章31節)です。私たちは心の弱さや身勝手さも持っており、どうしても自分中心に物事を考えてしまいがちです。だから、隣人を自分のように愛するというのは、簡単なようですが、難しいのです。
「愛する」とは自分が良いと思うことを相手に押し付けるのではなく、相手の立場に立って心をかよわせて相手を「ここちよく」することです。私たちの隣人とは、いつも一緒に居る人や近くにいる人だけではありません。世界中で起きている災害や戦争や不治の病で苦しんでいる人、貧しさや飢えで苦しんでいる人を、自分の隣に居る人のように大切に思い、寄り添ってお世話するという「隣人への愛」の表し方は、とても難しいことかもしれません。でも、私たちにできることを。神さまに問い続け、考えなくてはなりません。もちろん相手の心を理解すること、時には神さまに救いのみ手をお祈りすること、私にもできることを示してくださいと祈ること、そのための実行に向かうことも大事な愛のあり方だと思います。そのように努めながら、「ここちよい」神の愛の世界の一員として、子どもたちと共に成長していきたいと願います。