7月に入り気温上昇、夏の陽射しの強さが増しております。今年は猛暑が予想されるそうです。
そんな中、子ども達は園庭で走り回り汗をビッショリかいて水を求める姿がありました。
これからは、今の時期だから味わえる水の心地よさ・砂や泥に触れる不思議な感触を存分に五感で感じて夏を満喫して過ごして欲しいと思います。
先日NHKのテレビで「チコちゃんに叱られる」を見ておりましたら、「子どもはなぜ走るの?」との問いかけがあり、私は「子どもはパワフルでエネルギー発散の為」とばかり思っておりました。
ゲストの人の答えも「パワーが有り余っており、自分を疲れさせるために自然と走る」との答えチコちゃんに「ボーッとしてぇんじゃねーよ」と叱られていました。正解は「子どもが走りまわるのは、早く育ちたいから」とのこと…、エッ!? 驚きました。助言者の先生の解説では子どもは「早く育ちたい!」という欲求から、とにかく走り回ってしまう。(確かに、よく走っています)
子どもは成長するに従って与えられる刺激では物足りず自分から刺激を求めるようになるとのこと走る動作では両足が地面を離れるので地面を蹴る動作が必要で歩く時よりも筋肉や骨への刺激が強く、蹴って前に進む事で着地時のバランス力も走って足の裏から伝わる地面の感覚やスピードや、あらゆる感覚に刺激が加わるので走れば走るほど経験値もアップし、子どもは自分に必要な刺激を取り入れているというのです。(目からウロコ)私は「そうだったのね」と納得できたという出来事でありました。
学生時代に子どもの仕事は「遊び」と発達心理の先生から学びました。なるほど…遊び・走るという動作の繰り返しで子ども達は全身を動かして、育っているのだと理解できました。
また、頭を使って考えること、判断しなければならないこと等によって知能や能力も育っているという事実が良~くわかりました。子どもは育つという仕事をしているからこそ、転んだり、つまずいたり、滑ったり、ぶつかったり、落ちたりの痛い経験も…また、悔しい・悲しい・葛藤など、心の動きは子どもの身体的、頭脳的、心理的な価値が正常なことへの証なのかもしれません。
その為に全ての欲求を満足させるために育ちたいから走るという動作に「あらわれて」いるのです。
また、様々な経験から、嬉しさ・楽しさ・喜びの感性も育ち、明るく元気いっぱいの姿があります。
岩沼保育園の子ども達は神さまに向かって自分たちの思いを「あらわす」ことも知っているのです。「ありがとう」「ごめんなさい」「おねがいします」とお祈りをしたり、さんびかを唄ったりと自分たちの気持ち(思いをあらわす)ことが、心からほめ歌う(唄う)ことになるのです。